ABOUT LAB
微粒子システム研究室は
目には見えない微小物質「微粒子」の
研究を中心に行っている研究室です。
微粒子に関する先端技術をコアとして、
人々のくらしや環境・エネルギーに関連する
様々なソリューションにつながる
研究開発を展開・統合した
「微粒子システム」の構築を目指しています。
微粒子システム
Fine Particle
System
空気質
環境計測
健 康
生体影響
快 適
空間設計
材 料
ナノ粒子材料
MISSION 01
空気中には、花粉、PM2.5、ウイルスなど、さまざまな微粒子が存在していて、私たちの健康に少なからず影響を与えています。人々が住みやすい、安全・安心・快適な空間を創造するためには、まず微粒子を含む空気中の様々な物質や状態を高精度に計測する必要があります。当研究室では、国内各地での環境観測や海外の研究機関との連携により、大気環境中や室内の微粒子計測や捕集・分析、数値シミュレーションによるエアロゾル動態予測などを行い、「いつ・どこで・どのような」微粒子が存在しているかをリアルタイムに計測/予測する手法の開発に取り組んでいます。
MISSION 02
空気中の微粒子は「エアロゾル」と呼ばれ、その一部は呼吸によって我々の体内に取り込まれます。微粒子はその大きさによって呼吸器系の様々な場所に沈着します。肺胞表面に沈着した微粒子はそのサイズと化学成分により、さまざまな生体影響を示します。私たちの研究室では、肺胞表面に存在する様々な細胞に微粒子を投与し、その免疫学的な応答を解析しています。この研究はJST-CREST事業「細胞外微粒子」プロジェクトの一環として、本学医学系・華山力成教授や薬学系・鈴木亮教授の研究室との共同研究として実施しています。
MISSION 03
新型コロナウイルスの感染拡大に伴い、マスクの着用や室内の換気が推奨され、人々が多く集まる空間への関心が高まっています。人々が「暮らしやすい・働きやすい・移動しやすい」空間を設計するため、空気中に浮遊する微粒子の計測・制御や、レーザーを用いた空気清浄機の気流解析により、微粒子の挙動の「見える化」に取り組んでいます。また、電動化、自動化が進む未来のモビリティでは、移動空間の空気質や快適性がより重視されます。当研究室では、民間企業と連携して、新たな車室用空気浄化技術や、ミスト、微粒子水などによる快適性向上に取り組んでいます。
MISSION 04
スマートフォンなどのIoTデバイス、センサ、エネルギー変換材料などには、ナノメートル10-9オーダーの微粒子技術が応用されています。特に直径が100nm以下の「ナノ粒子」は、医療やエレクトロニクス、エネルギーなどの様々な分野での応用が期待されています。デバイスやセンサなどに微粒子を利用するためには、サイズの揃った高純度ナノ粒子を調整し、これらを二次元に積層する微粒子積層技術が重要です。当研究室では、独自の機能性ナノ粒子の合成と、分散・分級技術を開発し、様々なデバイス作製への応用に取り組んでいます。
RESEARCH TOPICS
13th Asian Aerosol Conference (AAC)にて河合さんがポスター発表を行いました
LABO-INFO
ようこそ!
微粒子システム研究室へ
熱流体・粒子システム研究グループ教授
瀬戸 章文
当研究室には、明るく元気のあるメンバーが揃っています。研究のテクニックはもちろんですが、スポーツや趣味・特技など、さまざまな「得意技」をもったメンバーが多いことも大きな特徴です。オンとオフを上手に切り替えて「やるときはやる!」というメリハリ・集中力とメンバー間の結束力が、研究室の大きな原動力になっています。研究室には50年以上の歴史と伝統があり、当研究室出身のOBOGの方の多くは第一線で活躍されています。「空気」や「微粒子」という、直接目には見えない物質を対象にして、あなたも探求心や創造性を養ってみませんか?
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